FRP防水

FRPは（Fiber Reinforced Plasticsの略）ガラス繊維等の強化材（補強材）で補強されたプラスチックをFRPといいます。
FRP防水は主に液状の不飽和ポリエステル樹脂（無水マレイン酸とグリコールの縮合反応により得られるポリエステルを、スチレンやメチルメタクリレートに溶解したものを加熱硬化させた樹脂）に硬化剤及び促進剤を添加して混練し、混練したものとガラス繊維などの織布もしくは不織布（繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもの）シートを組み合わせる塗膜防水工法のことをいいます。防水層は軽量かつ強靭さ、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があり、不飽和ポリエステル樹脂を用いることによって下地ムーブメント（地震、風圧、温度変化などによる建築部材の接合部などに生じる動き）に追従する防水層を形成する特徴も有しています。塗膜の硬化速度が速いため、何層も塗り重ねる仕様でも１日で施工を完了させることが可能です。工法は、ポリエステル樹脂を塗布した上にガラスマットを張り付け、その上に防水用のポリエステル樹脂を塗布します。

工法名 長所 短所 備考
FRP防水 段取りが容易。

複雑な形状にも対応できる。

耐薬品性に優れる。

工期短縮。

非常に硬い防水層なので露出仕上げで歩行用可能。

 

 

 

 施工時に異臭が発生する。

硬化時水分の影響を受けやすい。

下地の動きに追従できない。
有機溶剤類を大量に使用する。

室内で作業する時はガスが発生するため喚起設備が不可欠で喚起場所に配慮する必要がある。

屋外作業でも異臭が発生するので近隣様に周知させる必要がある。

FRP
FRPはガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させたものをいいます。不飽和ポリエステル樹脂は、無水マレイン酸とグリコールの縮合反応により得られるポリエステルを、スチレンやメチルメタクリレートに溶解したものを加熱硬化させた樹脂のことをいいます。FRPは軽量で耐久性が良いので、船体や、航空機、郵便ポスト、ユニットバスや浄化槽などの住宅設備機器にも使用されています。